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【事例】求人取材の全国外注体制を1から構築|50名の現地ライター採用と品質均一化のノウハウ(株式会社ジンジブ様)

[ 業種 ]

メディア

[ 企業規模 ]

101-300

名

プロジェクト概要:マニュアルづくりから採用・進行管理まで。全国の取材体制を丸ごと構築した事例

  • クライアント:株式会社ジンジブ様(本社:大阪府)

  • 対応エリア:全国

  • 業種:就職採用支援サービス

  • 支援対象:求人媒体の全国取材体制構築・現地ライターディレクション

  • 直面していた課題:全国展開に伴う現地ライターのリソース不足、マニュアル・体制未整備による担当者の業務逼迫、写真・原稿品質のバラつき

  • 主な実施施策:全国50名の現地ライター採用、「選考・勉強会・同行」の体制化、撮影カタログ策定による品質均一化

  • 主要成果:取材・撮影ができるライター50名を全国に配置/クライアント側のディレクション負担を最小限に抑え、全国どこでもブレない自立型の取材・制作運用を実現

株式会社ジンジブ様が運営する高校生向け求人サイト「ジョブドラフトNavi」の取材・撮影・記事制作を、全国規模で外部化した事例です。マニュアルも委託基準もない状態からご相談をいただき、ユニセルが取材フローの設計、ライターの採用・育成、進行管理まで一括で担当しました。取材と撮影(写真・動画)ができるライター50名を全国に配置し、品質をそろえながら、ジンジブ様の管理者数を増やさずに案件の増加に対応できる体制を構築しています。

インタビュー①|ご相談前の状況

外注を検討することになった背景

株式会社ジンジブが2015年8月にスタートした「ジョブドラフトNavi」は、高校生向けの求人情報サービスです。企業への取材を通じて、仕事内容や職場の雰囲気、働く人の声を記事や写真、動画で発信しています。

サービス開始当初は、営業担当者が受注後の取材からライティング、制作までを一貫して担当していました。しかし、受注が伸びるにつれて取材が追いつかなくなり、未着手の案件が次第に積み上がっていきます。その後、取材専任の担当者を配置。一部地域では外部パートナーの力も借りながら、制作を回していました。

さらに営業拠点が広がり、紹介経由の案件も本格化。全国展開が進むと、それまでの社内体制ではエリア・件数ともに支えきれなくなり、新たな委託先を含めた制作体制の強化を図ります。ただし、単純に人手を増やせば解決する話ではありません。過去の委託先では制作物の品質にばらつきが生じ、顧客から指摘を受けたケースもありました。そうした経験から、社内には外部パートナーへ任せることへの慎重な見方も残っていたといいます。

通常の取材では、ライターとカメラマンが業務を分担するのが一般的です。しかし、ジョブドラフトNaviでは、一人の担当者が取材・ライティングから写真撮影、デザイナーへの指示までを担います。依頼する委託先にも一連の業務に対応できる人材が欠かせませんでした。

そのうえで、ジンジブは以下の条件を重視しました。

  • 全国対応

  • 案件数・納期への柔軟性

  • 予算に収まる費用

複数社を比較した末、これらの条件を満たし、事業拡大に合わせて制作基盤を広げていけるパートナーとしてユニセルを選択しました。

プロジェクト背景|解決すべき3つの重要課題

エリア拡大に伴うリソース不足

営業エリアが広がる中、特に地方では求人案件が不定期で、件数を見通しにくいという課題が浮き彫りになっていました。実際に、取材担当者を確保しても長期間案件が発生しない場所がある一方、想定外の依頼が入るケースもあります。社内メンバーがその都度遠方へ出向くには限界があり、各地に担当者を常駐させることも困難でした。全国展開を進めるには、案件の発生に応じて各地へ人材を配置できる体制が求められていました。

膨らみ続ける案件数

営業拠点の拡大や紹介案件の増加に伴い、取材量や制作量が膨らみます。すでに多くの案件を抱える中、今後さらに受注を伸ばしていく方針も決まっており、制作側のキャパシティ拡大を急がねばなりませんでした。

加えて、案件数には波があります。通常時に合わせて人材を揃えるだけでは、短期間に依頼が集中した際に対応しきれない状況に。繁忙期、閑散期に合わせて、制作量を柔軟に調整できる体制づくりも進めなければなりませんでした。

外部パートナーへの依頼体制・制作マニュアルの未整備

取材や制作では、担当者の経験や感覚に頼る部分が多く、制作基準も十分に言語化されていませんでした。たとえば、

  • 取材で何を聞くのか

  • 記事で何を重視するのか

  • どのような写真を撮るのか

少人数であれば個別に伝えられても、全国で複数のライターが動くとなれば、同じ方法では対応しきれません。

営業担当者とライターが直接やり取りすると、契約範囲を超える要望まで伝わってしまいます。連絡を制限すれば、今度は取材に必要な情報が届きにくくなります。そこで管理担当者が間に入り、情報共有や依頼内容を調整していましたが、案件の増加に伴い、少人数の管理体制に負荷が集中していました。「限られたジンジブ社員で管理していたので、当時は正直パンクしていましたね」と、担当者は振り返ります。

人材確保だけでなく、制作基準の共有から情報連携まで、複数の関係者がスムーズに動ける仕組みづくりが求められていました。

実施内容|課題解決スキーム

フェーズ1|立ち上げ期

初回はジンジブ担当者が同行のもと、ディレクターが実際に取材から対応を行い、その内容をもとに社内でマニュアルを作成しました。

マニュアルには、
・制作内容
・取材準備から当日の流れ
・撮影や取材のポイント
などを集約し、細かいニュアンスも伝わるよう勉強会も準備しました。


ゴールは全国展開でしたが、まずは東京・大阪などの主要エリアからスタート。ライターは次のような流れで採用を行い、初期メンバーを選考しました。

最も懸念していたのが、撮影スキルです。採用時は数枚の撮影実績しか確認することができませんが、高校生にとってはビジュアルが重要な検討要素になります。そのため、初回取材は必ずディレクターが同行し、必要に応じてレクチャーも行うことで、初めての取材でも一定の品質を維持できる体制で臨みました。

フェーズ2|推進期

初期メンバーが動き始めると、大小さまざまなトラブルが頻発しました。

(起きたことの一例)

▼進行管理

  • 担当者が現場に出ていて常に連絡がとれない

  • 取材予定だった若手社員が当日不在

▼取材・撮影

  • 年齢層が高く、高校生向けのPRポイントが出てこない

  • 現場写真を共有されたが、画質が粗すぎて使えない

  • 製造業でマスクに白衣の白一色の写真ばかりに

▼制作

  • 「高校生に刺さる内容」よりも「会社の想い」を優先してしまう

  • 高校生向けのサムネデザインの感覚が掴みづらい


このようなトラブルの対応は大変ですが、運用や品質を見直すきっかけにもなります。新たな報告を受ける度にディレクターで対策を練り、マニュアルへの追記や勉強会の開催、ジンジブとのすり合わせを実施。さまざまな案件の経験をもとにベストな選択を探り、事例を溜めることが、運用や品質のブラッシュアップにつながっています。

インタビュー②|プロジェクト推進の裏側(ジンジブ社視点での、課題や困りごと)

ライターの経験やスキルに差があった


ユニセルと業務委託契約を結んだ複数のライターが稼働するものの、導入当初は経験やスキルに差があり、制作物の品質は安定していませんでした。文章では汎用的な表現が多く、企業ごとの特徴が伝わりにくいケースも。高校生の採用を目指す企業の強みや職場の魅力をどう引き出し、言葉にするのか。取材力や表現力によって、仕上がりにばらつきが生じていました。

特に写真については、撮影の知識が充分でないライターが多く、構図や被写体の見せ方も分かっていません。ブレや取れ高のある写真の不足など、写真の仕上がりも安定しませんでした。対応人数を増やすだけでなく、ライターごとの経験やスキルを補い、文章・写真ともに品質を揃える仕組みが求められました。

想定していなかったイレギュラーの発生

サービスの変化に伴い、想定していなかった対応も求められるようになりました。代表的なものが、記事コンテンツへの動画の導入です。動画を取り入れる方針は決まっていたものの、具体的な運用方法までは固まっていませんでした。何を話してもらうのか、どこで撮影するのか、限られた取材時間でどう進めるのか。具体的な進め方が定まらない中でも、コンテンツは作成しなければなりません。

「動画の流れもほぼ決まっていない中で、とにかく60点でもいいので形にしてください、とオーダーさせていただきました」と担当者は振り返ります。

運用開始後は、さまざまな問題が発生しました。屋外では風や周囲の音が入り、撮影した音声が使えないことも。求人を掲載する企業からは、顔出しが難しい、複数人で出演したい、社内紹介のような動画にしたいといった要望も寄せられます。

さらに、動画を加えても従来の取材時間を延長できません。取材と写真撮影と並行し、限られた時間で動画撮影まで終える必要があります。完成形が見えない状態から、現場で起きる問題や要望をもとに撮影方法や対応ルールを作り上げていかなければなりませんでした。

具体的な手法|

撮影カタログと勉強会で品質を均一化

カメラマンではないライターが撮影する際に悩みの種となったポイントがいくつかあります。

  • 正面×笑顔は良いが、仕事中の姿が綺麗に撮れない

  • 仕事の魅力が写真から伝わらない

  • 集合写真がただ整列しているだけ

  • 写真が苦手な社員が多く、指示してもなかなか思うように撮れない など

撮影場所も、外の工事現場からオフィスまで様々。会社規模や年齢層も異なり、かなり柔軟な対応が求められるなか、取材から撮影までを短時間でこなさなければなりません。


撮影スキルをアップする勉強会を行っても、現場で実践して一歩ずつ身につけていくには道のりが長い。「何か共通でどの場面でも手軽に取り入れられるものはないか?」と考えた時に思いついたのが、撮影カタログでした。


この撮影カタログには、撮影のワンポイントアドバイスとあわせて、サンプル写真が掲載されています。ライターはサンプルを見せながら「こんな感じの角度で」「このポーズで」と説明。撮影される側もイメージを共有することで、お互いの意思疎通がとてもスムーズになりました。

プロのカメラマンは良いカットを撮るために立ち位置や手や顔の角度などを細かく指示しますが、サンプル写真がその役割をバッチリ果たしてくれたのです。様々な職種やシーンなど、サンプルのバリエーションも豊富なので、このカタログはライターからも大好評!今でも取材のたびに活用されています。


また、文章の品質アップには、勉強会を定期的に開催しました。

  • 高校生がどんな情報を求めているのか

  • 今の学生には何が響くのか

  • 同業他社のなかで勝つ記事にするには何を書くべきか

といった内容を共有し、実際に社内で制作して良かった記事をシェアするなどして、モチベーションもアップしながら目線をあわせていきました。

初動設計で終えない、変化に応じ続ける動画撮影

動画撮影については、当初A41枚の指示書をベースに打診がありました。サンプル動画を見ながら、実際に撮影する場合にライターが何に困りそうか、どんなハプニングが起こり得るかなどを想像しながらマニュアルを作成。動画初心者のライターができる限り不安なく撮影できるよう、以下のような準備を行いました。

  • 話すトピックを予めピックアップし選択式に

  • 実際の撮影方法について、オンラインでレクチャー

  • AIを活用し、シナリオの骨子を作成できるプロンプトを考案

実際にスタートしてから出てきた課題は、都度対処法を模索しマニュアルを更新するとともに、ジンジブへも共有。その声を拾っていただき、相談を重ねながら、徐々に撮影方法や内容が変化していきました。最初は1名が映ったまま話し続けるスタイルでしたが、現在はナレーションのように原稿を読み上げ写真や仕事風景の動画を挟むなど、より良い形への調整を続けています。

結果と変化

全国に取材・撮影のできるライター50名を採用し、品質の底上げに成功

現在では、全国各地で複数のライターが稼働しながら、取材・ライティング・写真ともに一定水準の品質を保てるようになりました。特に写真については、担当者も「人数が多い中でもかなり均一になっている」と評価。制作を重ねる中で、必要なカットや構図など撮影時に押さえるポイントが整理され、各ライターへ共通の基準として共有されるようになりました。

文章でも、企業ごとの特徴や職場の魅力を表現できるライターが揃いつつあります。ユニセルは試行錯誤を重ねながら、ライターのスキルと成果物の品質を高めてきました。現在では、ジンジブの上層部から制作品質について大きな指摘を受けることも少なくなっています。

インタビュー③ |振り返り・評価

何も決まっていないところから丸っと外部化できた

担当者がユニセルとの仕事で特に評価しているのは、依頼内容を固める前から相談できる点です。一般的な外部パートナーへの依頼では、発注側で業務フローや役割分担、進め方を整理したうえで発注するケースもあります。対してユニセルは、コンテンツ制作の進め方が固まっていない段階から、必要な手順やルールを整理し、運用できる仕組みまで一緒に組み立てていきます。

現在では、制作業務の委託にとどまらずコンテンツ制作の体制づくりも含めて相談できる存在に。新たな取り組みが生まれた際にも、まずユニセルへ相談するなど、継続的なパートナーとして信頼を寄せています。

撮影カタログは感動もの!自走してくれるパートナー

担当者が驚いたのは、依頼側が準備するべきだと思っていたマニュアル作成や勉強会を、気づいた時にはユニセル側で進めてくれていたことです。内容もかなり濃く、スキルにあわせた撮影講座や、「高卒求人」というお題に対してさまざまな角度から分析したデータの共有など、勉強会のバリエーションも豊富でした。

なかでも感動したのは撮影カタログです。「取材先での説明やイメージの共有にこんなに便利なものはない!」と、ジンジブ社内でも活用しているそうです。

案件が増えても管理者を増やさずに済んだ

内製していた頃に比べると案件数はかなり増えていますが、ジンジブ内の管理者の人数はほぼ横ばいです。依頼後の進行管理はユニセルにお任せなので、ジンジブ側は割振りや検収、イレギュラーなトラブル対応などに集中。現在は最小限の人数で管理できています。

価格とサービスのバランスが良い

今回ユニセルに依頼する決め手のひとつとなったのが、費用面です。全国規模のライターを管理するうえに、取材から撮影、制作まで対応してもらう費用感としては、納得のできるもの。さらに、稼働してからのパフォーマンスを見ても、非常に費用対効果の高い選択だったと評価をいただいています。

到底不可能に思えた無理難題も推進する逞しさ

以前、全国20社のグループ会社の取材とコンテンツ制作を2ヶ月で対応しなければならなくなったことがあり、ジンジブ社内の制作チームは「到底できないプロジェクト」だと暗雲が立ち込めていました。想定外の案件にダメもとでユニセルへ相談したようですが、短期×大規模はユニセルの得意分野でもあります。積極的に引き受け、ジンジブ社と協力し合いながら期間内に目標のコンテンツ数を無事制作することができました。

担当者は、この成功がその後の営業活動にもつながったと振り返ります。

「営業が取ってこれても、作れなければ意味がないんです。作れる体制ができたからこそ、その後の大規模案件や、さまざまな地域の案件にも不安なく挑めるようになりました」

制作体制が受注の制約となっていた導入前を考えると、大規模案件にも不安なく挑めるようになったことは、大きな成果といえます。

今後の展望

ジンジブでは今後も、対応エリアの拡大などに伴い、制作体制にもさらなる対応が求められます。AIの活用が広がる中、制作現場でのルールづくりも必要になっています。AIによるライティングや画像生成をどこまで許容するのか、媒体としての基準を設けなければなりません。

取材や撮影のルール整備、動画導入への対応など、これまでも制作現場の変化に合わせてユニセルと対応方法を整えてきました。今後について、担当者は話します。

「AIの利用ルールなども、これから整えていかなければならないと思っています。ユニセルさんからも、現場で気づいたことやアイデアがあれば、ぜひ提案していただきたいですね」

これまでの制作支援で培った知見を生かし、まだ答えのないテーマにも現場目線で提案してくれる存在として、ユニセルへの期待はさらに高まっています。

【ユニセルの伴走スタイル】本事例から見る再現性

再現できる理由

本事例から見えるのは、企業ごとの状況や課題に合わせたオーダーメイド型の支援です。業務内容が固まっていない段階から、必要な体制や進め方を組み立てていきます。また、事業の成長に伴い、業務量だけでなく、必要な人材や管理方法、求められる制作物も変化します。全国で取材できる体制の構築から、制作基準の整備、品質の均一化、動画への対応まで、ユニセルが担う領域も段階に応じて広がってきました。

決められた業務だけを担うのではなく、状況の変化に合わせて必要な役割を見極め、実際の運用まで支える。企業ごとに抱える課題を起点に、必要な支援を組み立てられるからこそ、さまざまなニーズにも対応可能です。


向いている企業と向いていないケース

事業を進める中で、「実現したいこと」は見えていても、必要な人材や体制、外部への任せ方まで決まっているとは限りません。構想はあっても、実現に必要な役割や進め方まで具体化できていない企業も少なくありません。

ユニセルは、目的や状況を整理するところから入り、必要な人材のマッチングや役割分担、実際に動かせる体制づくりまで支援します。一方、業務フローや品質基準、委託範囲がすでに確立され、決められた業務の実行のみを求める場合は、ユニセルの支援内容がニーズと合わない場合があります。

  • 実現したいことはあるが、具体的な進め方が決まっていない

  • 必要な人材や体制づくりからサポートしてほしい

こうした課題を抱える企業は、ぜひ一度ユニセルにご相談ください。